「もう良くならない」と言われた親へ。重度脳梗塞後のリハビリで「諦めない選択肢」はあるのか?
それでも、「できる時間」をプレゼントしたいあなたへ。
施設に入所しているご両親の面会時、このような不安を感じたことはありませんか?
寝返りがつらそうで、身体がいつもこわばっている
声が出にくく、何を言っているのか理解しづらい
表情が乏しくなり、会話が続かない
座っている時間が短く、すぐに疲れて横になってしまう
帰路につくとき、胸の奥に残るのは、「施設に任せているけれど、これで本当に良いのだろうか」「もう少し何か、私にできることがあるのではないか」という、言葉にできない気持ちかもしれません。
施設の現実:なぜ「十分なリハビリ」が難しいのか?
「施設に入った=十分なリハビリができる」とは限りません。
施設でのケアにおいて、まず最優先されるのは安全の確保です。その一方で、重度の症状を持つ方ほど、以下のような「濃い関わり」が本来は必要とされます。
その日の体調、緊張状態、呼吸パターンを細かく観察しながら行う
介助の「やり方」まで含めて、深く関わる
一対一で、時間をかけて丁寧に関わる
しかし現実として、多くの施設では人手と時間に限界があります。これは施設側の問題ではなく、構造上どうしても生じてしまう課題なのです。“治すため”ではなく、「関わりやすくするため」のリハビリ
重度の脳梗塞後の方に対し、私たちがまず目指すのは「歩けるようになる」といった大きな機能回復ではなく、生活の「質」を向上させる変化です。
このリハビリの目的は、ご本人とご家族が「関わりやすく」なる環境を整えることです。具体的な変化の目標は以下の通りです。
寝返りや体位変換が少し軽くなる
介助時の引っかかりが減少し、介護者の腰痛リスクも下がる
座っていられる時間がわずかでも伸びる
声や反応が引き出されやすくなる
目が合う瞬間が増え、表情が出るようになる
エビデンスが示す、重度の方へのリハビリ効果 3選
これらの変化は「感覚」だけに基づくものではありません。科学的根拠(エビデンス)に基づいた効果が期待できます。
1. 体幹・座位の練習は「会える時間の質」を上げる
複数のレビュー報告により、脳卒中後の体幹トレーニング(trunk training)が、体幹コントロール、座位・立位バランス、移動能力を改善することが示されています。
重度の方にとって「座っていられる時間」が少しでも伸びることは、単なる身体機能の改善に留まりません。
食事や整容の時間が安定する
覚醒が向上し、反応が増える
ご家族と「会える時間の質」が向上する
といった、良い連鎖を生み出しやすくなります。
2. 継続的・個別化されたリハビリは「介護負担」に影響しうる
退院後(生活期)においても、個別化された在宅リハビリが、運動機能やADLの改善、さらには介護者負担(Zaritなど)の軽減と関連した報告があります。
施設入所中であっても本質は同じです。その人に合わせた関わりが継続されることで、生活の中の困りごと(体位変換、座位保持、介助量など)に手が届きやすくなります。
3. 声・話しにくさへのアプローチは「声が出る前の土台」が鍵
脳卒中後の構音障害(dysarthria)に対する言語・発声アプローチは、研究のばらつきが大きく、誰にどれが最適かは個別性が高いとされています。
そのため私たちは、「はっきり話す練習」を押しつけるのではなく、声が出る前の土台を整えることを重視します。
呼吸(息が出る量)
姿勢(胸郭の動き、首の詰まり)
顔・口腔周囲の緊張(こわばり)
注意・覚醒(ぼーっとしていないか)
結果として、声や反応が引き出されやすくなるケースがあります。
一番変わるのは、実は「家族の面会時間」
リハビリをプレゼントしたいと考える方が本当に求めているのは、機能回復の数字よりも、「通じ合えた実感」ではないでしょうか。
「今日は目が合った」
「うん、って反応してくれた」
「介助が少し楽になった」
こうした変化は、ご両親のためであると同時に、ご家族自身の心を軽くする変化でもあります。
「何もしなかった後悔」を減らすための、現実的な選択肢
自費のリハビリは決して安いものではないため、無理におすすめはしません。
ただ、もしあなたが以下のようにお考えなら、「リハビリをプレゼントする」という選択は、非常に自然で現実的な選択肢となります。
このまま寝たきりが進むのが怖い
介助が少しでも楽になってほしい
親と「会話になる時間」をもう一度持ちたい
「やれることはやった」と思いたい
ミウリハは、ご本人だけでなく、家族の「こうしてあげたい」という想いも含めた「動きたいの共創」を大切にしています。
治らなくてもいい。完璧じゃなくていい。
ただ、その人らしさが少し戻る時間を。通じ合える時間を。
それを、ご両親にプレゼントしてみませんか。
現在、期間限定で自費リハビリは敷居が高いと感じている方向けに、まずはお試しいただくためのコースなどもございます。
ご不安なこと、何かできることはないかと感じているご子息様、まずは気軽にご相談ください。諦めないことが希望への一歩です。